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餃子

餃子

餃子を包むように 
餃子を包むように 
なにごとも餃子を包むように
餃子を包むように
国破れたら餃子を包むように
サルとして生まれてきたからには
なにごとも餃子を包むようにいきたいものだ

餃子の包みを5つ6つと口の中に放り込んで
どうせ口の中でバラバラになるのだから
わざわざ皮で包むこともあるまいにと
ほくそ笑んでいるような寝ぼけたサルの顔面に
餃子の包みを5つか6つぶつけてやろう

俺のテーブルの目の前のオスザルがこう言った
おい、何で餃子はわざわざ皮で包んであるんだと思う?
と言われるやいなや俺は目の前の餃子をつかんでそいつの顔面に連続でぶつけてやり、こう言ってやった
お前の顔に・・・・
そこまで言ったところで俺の口の中に十数個の餃子がつっこまれた
そしてこう言われた

まったく人生てのは餃子を包むようにありたいもんじゃねええか、なあ、兄弟・・・